まず、何を変える移行なのかを決める

この記事は、WordPressを使い続けながら別サーバーへ移す場合が中心です。静的サイトなど別の仕組みへ変更する場合は、画面以外の機能を作り直す検討も必要です。

サーバーの引っ越しと、ドメインの管理会社の移管は別の作業です。ドメイン名をそのまま使う場合も、どの会社でドメイン・DNS・メールを管理しているかを先に記録します。

WordPressをやめて静的サイトへ移す場合はこちら ↗

移行前に、サイト・ドメイン・メールを分けて棚卸しする

図で整理同じドメインでも、行き先は3つに分ける
お店のドメインどこで契約・管理している?
Webの行き先ホームページ

新サーバーへ移すもの

本文・画像・WordPress
メールの行き先受信箱

今の場所に残す?移す?

MX・送信認証などを確認
フォームの行き先通知先

担当者に届く?

送信処理と受信まで確認

ドメインの契約先・DNSの管理先・メールの契約先は、同じ会社とは限りません。

「サイトが表示された」だけでは移行完了にできません。メールやフォームの通知先も含め、何が動けば完了なのかを決めます。

  • 対象URL、固定ページ・投稿・画像・ダウンロード資料の数
  • WordPress・PHP・テーマ・プラグインの版と利用機能
  • ドメイン契約先、DNSの管理先、更新期限
  • 独自ドメインのメール、問い合わせ・予約・購入・会員機能
  • 旧環境を残せる期間、切替担当、問題時の連絡先

管理画面の記録は、パスワードや顧客情報を入れずに保管します。受注や予約が増え続けるサイトでは、移行中の追加データをどう同期するかも必要です。

バックアップはファイルとDBの両方を用意する

図で整理戻すための一組と、記事の搬出を区別
保存するもの 1ファイル

画像・テーマ・プラグインなど

保存するもの 2データベース

記事・設定などのデータ

別環境で復元して確認する

保存日時が対応するファイルとDBを用意し、復元方法と担当も確認します。

WordPressの通常の復元には、画像やテーマなどのファイルと、記事・設定などを持つデータベース(DB)の両方が必要です。

対応する時点の一組を保存し、別環境で戻せるかを確認します。

ツールの「エクスポート」で作るWXRは、記事などのコンテンツを移すためのデータです。サイト設定や画像ファイル本体を含む完全なバックアップとは区別してください。

  • 保存日時と対象、保管場所を記録する
  • 復元に使う手順と担当者を決める
  • 新環境で本文・画像・設定を確認し、必要な機能をテストする

先に新環境を確認してから、公開先を切り替える

簡単移行機能や移行プラグインを使う場合も、移せる対象・容量・対応する版・除外項目は提供元で確認します。実行前のバックアップと、移行後の動作確認は別に行います。

  • 準備:移行対象・変更停止の時間・切戻し条件を決める
  • 複製:新サーバーへファイルとDBを移し、接続設定を合わせる
  • 検証:切替前に新環境の表示・HTTPS・管理画面・フォームを確かめる
  • 切替:担当者がDNSなど必要な設定を変更する
  • 確認:新環境への接続、メール・フォームの受信、重要ページを確認する

確認用URLやhosts設定など、切替前に新環境を見る方法は契約先に合わせます。検証環境は一般公開や検索登録を防ぎ、公開時は必要な検索除外設定を外します。

切替後に新旧両方へ更新が入ると、どちらを正本にするか分からなくなります。いつ投稿・注文などの更新を止め、いつ再開するかを先に合意してください。

ドメインを変えなくても、メールの確認は必要

同じドメイン名でも、Webサイトとメールの行き先は別に管理できます。

メールを今の契約先に残すなら、その利用条件と必要なDNS設定を確認してからWebだけを切り替えます。

ネームサーバーを変える場合は、Web用だけでなくMXやSPF・DKIMなど、メール提供元が指定するレコードも確認します。

値は現在のメール契約に合わせ、他のサイトの例をコピーしないでください。

  • 独自ドメインのメールを送受信できるか
  • フォームの通知が担当者の受信箱に届くか
  • 自動返信を提供している場合は、相談者にも届くか
  • 返信先・日本語・改行・添付の扱いが想定どおりか

旧サーバーの契約にメールも含まれているなら、サイト移行だけで解約しないでください。Webの移行完了とメールの移行完了を分けて判断します。

問い合わせフォームの設置と受信確認 ↗

URL・検索・切戻しを確認してから旧契約を整理する

URLを変えない移行では、以前のURLで各ページが開くかを確認します。URLを変える場合は新旧の対応表を作り、対応する新ページへ恒久的なリダイレクトを設定します。

内部リンク、画像、canonical、サイトマップ、検索除外の残りを確認し、公開後はSearch Consoleでも状態を追います。

移行後の検索順位や掲載継続を保証するものではありません。

切戻しはDNSを元に戻すだけで済むとは限りません。切替後に増えた注文・投稿・問い合わせをどう扱うか、誰がいつ戻すかまで決めます。

新環境の検収が終わる前に、旧データや契約を削除しないでください。

記入して使える移行前チェックシート

契約先や制作担当者へ渡すメモとして使えます。分からない項目は「未確認」のまま残し、確認先と担当者を書きます。

  • 現在と移行先のサーバー/変更するもの・残すもの
  • ドメイン・DNS・メールの管理先と契約期限
  • バックアップ日時・保存対象・復元確認の結果
  • URL対応表・フォームなどの動作確認項目
  • 切替日時・更新停止と再開・切戻し担当

無料の移行前チェックシートを開く(テキスト・登録不要) ↗

不明点の整理から相談したい場合

Web準備室を運営する合同会社とむでは、WordPressの画面と公開ページによる状態確認を5,000円(税込)で受け付けています。

支払い確認と必要資料の受領後、3営業日以内に報告します。

設定変更・サーバー内部の検査・侵害後の調査や復旧は診断に含みません。

本記事で説明したサーバー移行を一律に請け負うという意味ではなく、対応範囲は相談内容を見てご案内します。

会社案内・店舗紹介を中心とした静的サイトへの移行は別途見積もりです。サイトURLと困っている点をフォームからお知らせください。

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